木材には様々な加工技術があります。
ここでは、当社が得意とする加工について説明します。
■ フラッシュ加工 (突板構造)
【芯材】
今回は円形のテーブル天板を作るので、まず芯となる円形の枠を組み立てます。芯の寸法は、図面からCADで数値をだして、 NCボーリングで切り抜きました。
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【枠の組立】
エアタッカーで枠を組み立てていきます。
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【枠の組立】
円形の枠ができました。より補強を兼ねて、これから中に芯材を入れていきます。ときには、フェザーコア(段ボールのような紙の補強材)、 などを入れて、より強度を持たせる場合もありますが、 重さなや用途などの兼ね合いにより、変えていきます。 フラッシュ加工の最大の特徴は軽さなので、それを生かす 作り方を選びます。
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【突板貼り】
上下に板(突板)を貼ります。今回は大きいので、二枚に分けて貼っていきます。突板にもたくさんの種類があり、用途や金額によって、 様々な組み合わせをします。 フラッシュ加工の特徴の一つが、木が狂わないこと。 突板と心材とで何層にも木を積層するので、気候の変化 などでの狂いや割れがおきにくいのです。 ↓ |
【突板貼り】
ボンド(酢酸ビニル樹脂系)で芯材に突板を貼っていきます。本当に地味な作業です。でも、このボンドの付き方がのちのちの製品の寿命を 決めていくので、慎重に!!
今回は二枚の板を張り合わせるので、合わせる部分を 斜めにカットして、より着く部分が広くなるように、 貼り合わせの部分が目立たないようにしました。 ちょっとした工夫と手間の積み重ねですね。 ↓ |
【面取り】
プレスで圧着して、しっかりと突板を貼りつけた後は、 面を取っていきます。 面取りはトリマーで一周します。 このときに、きれいに一周できるかがミソ! あんまり切れない刃を使うと毛羽立ったりと仕上がりが 汚くなります。 最後にサンダーで天板を研磨して終了です。
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【完成】
脚と幕板が付く部分には、ボーリングの穴をあけて完成です。 今回は、漆塗りの塗り下木地なので、白木のまま納品です。 こうしてみると、でかいですね。
フラッシュ加工は、最大合板サイズ4×8まで可能 ですので、お気軽に声をかけてくださいね♪
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欅の銘木突板や、玉杢突板、などなど…