「松本箪笥」って知ってますか?
信州は古くから民芸家具(箪笥)が作られてきた歴史を持っています。
そのなかには「松本箪笥」もあるんです。
基本的に材質はケヤキやヒノキの拭き漆仕上げ、桐の生地仕上げ。
金具(鍵座)は巾着型、角手型、丸型などの形が多く使われています。
とくに、巾着金具はお嫁に行った先で多くの財力(お金)などに恵まれますようにという願いが込められていて、
丸型金具にはいつまでも夫婦円満に、子供たちがまるまると健康にという願いが込められていると言います。
そんな松本箪笥が好きで、集めておられるコレクターの方も多く、
ここ信州では目にする機会が多い時代箪笥の一つです。
うちの工房にも、新しく再生されるのを待っている松本箪笥があります。
旧家の蔵にひっそりと眠っていた箪笥。
金具は巾着の形をしているので、嫁入り道具の一つだったのでしょうか?
どんな姿に生まれ変わるのでしょうか?
楽しみですね!!