木曽漆芸高等学院は、木曽漆器工業協同組合が運営する漆器産業振興と職業訓練のための共同施設になります。
訓練科は、 漆工科 ・ 蒔絵科 ・ 沈金科 があり、また別に共同授業としてデザインのカリキュラムがあります。
訓練期間は基本2年間となり、希望すると期間を延長することもできます。
訓練時間は夜間(週2日間)、7:00~10:00までの3時間。
漆工科 : 月曜日、火曜日
蒔絵科、沈金科 : 火曜日、水曜日
では、具体的にどういう授業内容化をお話しします。
我社の社員は、全員漆工科に所属しておりますので、漆工科のお話しかできません。
もし、「蒔絵科、沈金科の授業内容が知りたい」と思われる方は、直接、木曽漆器工業協同組合にお問い合わせください。
漆工科は2年間で丸盆を6枚製作します。
塗りの種類などは、自分で自由に変えることができます。
そのうちの3枚を学院に提出して、卒業課題とします。
では、簡単に工程を説明します。
【参考イメージ】
写真の塗りは、「木曽堆朱塗り」
木曽漆器の代表的な技法です。
たっぷりと漆を含ませたタンポを使って「型置(模様づけ)」をする。
型置された凸凹のできた面に彩漆を何度も塗り重ねる(通常12回~18回)。
表面が平になったら、水ペーパーと砥石で塗面を研磨し、木の年輪に似た独特の模様が表れます。
色彩も模様も色々あります。